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信長伝承の盆石「末の松山」城一つ。


今回、盆栽展の券をいただいた盆栽屋さんに同時開催の「水石展」の 入場券もくださったので、面白半分にのぞいてみたのです。

水石・・みなさんご覧になった事ありますか??

私は、盆栽を見るのが好きなので、その時に何度か少し見た事がありましたが、水石だけを鑑賞するのは 初めてでした。

水石とは、室町中期から始まったもので石に自然の情景や美意識を見いだして、鑑賞する世界なのです。

名石によっては、昔は国一つと交換されたと言うのです。

そして、今回特別に展示されていたのがこの、「末の松山」という名盆石でした。

西本願寺の寺宝で 織田信長が石山本願寺との長い戦いの末、 和睦の証として贈ったとされる盆石なんだそうです。

『末の松山』は、日本水石界を代表する別格中の別格。

1年の交渉の末、所有者である西本願寺のご協力で、今回の出品となったのだそうです。

重要文化財級の歴史と内容を持つ盆石、その取り扱いと運搬は、重要文化財と同じ仕組みなんだそうです!

日本通運の美術運搬特別便だけに掛かる往復の費用だけでも、何と140万以上!

これに同伴する学芸員の日当・交通費・宿泊費がかかるのだそうです。

何年か前には懐に入れて新幹線で持って来たのに。。と会長さんらしき方が説明してくれたのも面白かったです。

水石も独特の世界で、名石となる石も、始めはどこかで誰かが見つけただだの石なのでしょう。

しかし、その石の魅力によって人と歴史が付き、箔が付き、 それが、長い年月かけて、何回も箔とがつき、名石と言われてようになり価値が付いていくのでしょう。

独特な日本の文化だな〜と思いました。 確かに、何事も初めから価値がある訳ではなく、信用と成果を繰り返して価値を持っていくものですね。


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