ラナンキュラスのお話
年が明けて、一月の市場は早春の花々に埋め尽くされます。 まだまだ、寒い日が続くというのに、もう確実に春が訪れ始めているのです。 午前零時を時計が回れば、暗い夜空でも昨日を超えて明日がやって来ます。 登る太陽を待つだけの朝がやってくるのと同じ、季節もゆっくりやって来てくれます。 この早春のごく短い季節に、市場に並ぶラナンキュラスやヒヤシンスを見ると 踊る心を抑えらられずにワクワクします! 今日は、朝を運ぶ花々をいっぱい積んで来ました。
日本名は、金鳳花。ラナンキュラス。 ラナンキュラスの語源は、ラテン語のカエルから来ています。 ラナンキュラスは、本来湿地に群生するものです。湿地が好きなカエルのいるところに咲く花という意味なのか、ラナンキュラスの葉っぱの形がカエルの足の姿に似ているからなのか、遠い昔の事なので、はっきりわかっているわけではないのです。私は、形が語源の方が、遊び心がある気がします。だって、よく見るとラナンキュアラスの葉っぱは、カエルがピョコンと座っている足みたいで可愛いのです。 皆さんは、どっちだと思いますか? 花の名前は、ほとんどがラテン語が起源です。ラテン語が生まれたのは、約3000年前。3000年前のローマ時代です。 人々が、花を楽しむ習慣が何千年も続いていたことを思うと、そんな心の遊びがずっと昔から続いていたんだと思えるのです。花を美しいと思う心を持っている人間って凄いな〜って思えてくるのです。 早春のこの季節に、ラナンキュラスをバブルグラスにいけて、過ぎ去る冬を思うのか、迎える春にワクワクときめくのか、逆さまに写るグラスの中の風景を見ながら思いを巡らせて見ませんか。
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