私が修行させていただいた、スイスのお花屋さん「ブルーメン ラウム ブルギ」のオーナーフローリストのフランシスカがギンコに来てくれました!!
ギンコのコンセプト、「モダンヨーロピアンスタイル」の哲学を私に教えてくれた人です。
世界中に数えきれないお花屋さん、フローリストがいると思いますが、スタイルを持ったお花屋さん、と言う考え方を持ってやっている人はそんなに多くはありません。
フランシスカのお店は、スイスの中でも彼女の素晴らしい感性でスタリングされた特別なお店でした。
クロイツリンゲンと言う、ドイツとの国境にある小さな街にあるお店でしたがお客様は遠くの街からもやってきていました。
日本の老舗の花屋でショップマネージャーとして勤めせていただき、色々な賞などもいただいて、ある程度フローリストとして自信を持ってスイスに渡った私でした。
でも、スイスのフローリストさん達の中に入ってみるとそのスキルやスピードは目を見はるものがありました。
日本はフローリストになるのには資格制度などはありませんが、スイスや他にもヨーロッパの国々の中ではフローリストになるにはきちんとした職業学校で教育を受け、国家資格が必要です。
ドイツのマイスター制と言うのもその延長です。
ですから、スイスのフローリストさん達の多くはとても高いスキルとマインドを身につけているのです。
スキルはもちろんですが、一番私に影響を与えたのはフランシスカの考え方や人柄そのものです。
彼女の家にホームステイさせていただきながら一番近くに居れたのも良かったのかもしれません。
お店では、フローリストテクニックが加わった物にこだわった花鉢やブーケ、アレンジメントが並びます。
そのほとんどに何らかの手が入っているので、仕事量は日本の花屋さんの比ではありません。
でも、フローリストはそういう物だと言うプライドがあり、買って来た花をそのまま並べているのはフローリストでは無くファーマーさんのやる事だと言うのです。
確かにスイスには、ファーマーさんが切り花や鉢花を並べている日本で言うガーデニングショップみたいな花屋さんもあるのでした。
そして、花や植物で空間を演出するの為には花だけでなくインテリアや、人々のライフスタイルに合ったものをそれぞれプロとして提供する事こそフローリストの仕事だと言う理念がありました。
ですから、フランシスカのお店には花や植物だけでなく家具なども扱っています。これも日本とスイスのお花屋さんの大きな考え方の違いだったと思います。
今のギンコも私と言う一人のフローリストの感性によって、選び取った物を様々なライフスタイルに合わせて提供できるように、と考えて季節や日々の花や植物を選んでいます。それを「ギンコスタイル」と、呼んでいます。
そんなフランシスカが私のお店に来てくれたのは、これで3回目。
今ではお互い尊敬するフローリスト同士として悩みや喜びを分かち合い、影響し合う仲です。
もちろん私はまだまだ彼女には及びませんが。。。笑
今回もお互い忙しい時間をやりくりして数日を一緒に過ごし、沢山の事を話し合いました。
そして、別れる時に、こんな言葉を贈ってくれました。
「あなたは素晴らしいパワーとモダンでオープンな考えを持っている。
あなたのお店のスタイルも愛すべき物!
そのままの感性で行ってください。絶対にうまく行きます!」
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