今年は台風の影響で、少ないケイトウの花。
今朝は、市場で久しぶりにステキな色の良いケイトウに出会えました!連れて帰ります!
ケイトウは、学名(Celosia argentea)ギリシャ語の(燃える)意味から来ています。 確かに、赤い色とその形が炎のように見えますね。 日本には中国から奈良時代に渡来しました。かつては、韓藍(からあい)と呼ばれて、染色に使われていました。
「秋さらば 移しもせむと 我が蒔きし 韓藍の花を 誰か摘みけむ」 と、万葉集でも歌われています。 (秋になったら、育てていたケイトウの花を使って写し染めをしようと思っていたのに誰かが摘んでしまった)ざんねん〜 これは、ケイトウの花が女性にたとえられ、機会を待って彼女を妻にしたいと思っていたのに、誰かに先取りされて悔しい〜という思いが込められています。 ケイトウの情熱的な色と形が、古来から人々の心を捉えて来たんですね。
江戸時代には、狩野永徳が「花鳥図押絵貼屏風」の中でケイトウを描いています。 狩野永徳の若い頃の作品で、永徳も恋の心を燃やしたのかもしれません。
この、秋の短い時期にケイトウの花を贈って見てはいかがですか。
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